masa tabi blog

旅と写真と生存報告日記

ニワトリ愛について Day87

Day 87 / Saturday, March 17, 2018

Perth, Australia

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この日は、DおばさんもGおじさんも、市場に行っていたので帰ってこない。なので、ニワトリとペットの世話、そして水やり以外は何もすることがない。

このボランティアを初めてから、時々、こういった暇な時間があるんだけど、そういう時はなにをしているかというと、Kindleで本を読んでいることが多い。

 

最近は、ニワトリについての本を2冊読んだ。

この農園で生活するようになってから、ニワトリが僕の生活の一部になっている。朝起きたら餌やりし、ときどき卵をとりにいき、ピヨピヨ鳴いてるひよこたちの声を聞きながらランチを食べ、夕方になったらドアを開けて自由に解放してやり、暗くなったら小屋の戸締りをする。

ニワトリまみれの生活をしているので、彼らについて知りたくなって本を読んだ。

本を読んでみると、僕のニワトリに対する気持ちが、よりいっそう身近な存在に変化したのだ。

なので、そのことについて少しだけ書こうと思う。

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僕が読んだのは、

前者は、ニワトリの生体から飼い方、小屋の建て方、さばき方にニワトリを使った料理まで、写真をたくさん使って説明してある。読みやすくとても勉強になった。すごく良い本だと思った。からあげの作り方まで載っていたのには笑った。

後者は、著者のニワトリ愛がふんだんに詰まった本だった。ニワトリがいかに人間の生活に密着しており欠かせない存在なのかについてと、その歴史。後半はニワトリの種類についてそれぞれマニアックなかんじで書いてあった。

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僕が、ニワトリについて驚いたのは、

なにより、年間290個も卵を産むことだ。ニワトリにとって産卵は、人間でいう女性の排卵、生理と同じものらしくて、それが24〜26時間周期でくる。だから毎日卵を産む。

その卵は、ゆで卵や目玉焼きだけではなく、ラーメンの麺やハンバーグのつなぎ、マヨネーズやクッキーにケーキまで、気にとめることはないけれど、形を変えて幅広く使われている。ニワトリの卵ほど多彩な食品はなく、もはや人間の生活になくてはならない、空気化した存在だ、と書いてあった。

そして、ニワトリは、もちろん肉としても食べられている。

そう考えると、日常生活の中では気にすることなんてほとんどないけれど、ニワトリって人間にとって、ものすごく身近な存在なんだなと思った。空気化という言葉がしっくりきた。

そして、毎日食べ物をぽんぽん産んでくれるすごい生き物だと思うようになった。

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もちろん毎日卵を産むのは、人間が品種改良と効率化を追求したためで、卵を産むために育てられたニワトリは、卵を産む速度が遅くなる孵化後500日を超えると処分されるし、鶏肉のために育てられたブロイラーは、孵化後8週間で肉になる。

効率を追求した食品工場では、鳥というよりも、人間のための食品製造マシンのようなものだ。

 

だけど、この農園では違う。ニワトリって10年から、長くて15年ほど生きるものもいるらしいのだけど、卵を産まなくなっても処分されるわけでもなく、肉になるわけでもなく、やつらはコッコッコって言いながら餌を食べて自由に散歩している。

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傷んだ野菜や果物、刈り取った雑草が毎日投げ込まれて、ニワトリたちは、広々とした庭付きの小屋で走り回りながら幸せそうに生きている。ここは、なんとも平和なニワトリ天国。

そんな幸せそうなニワトリたちを毎日世話しているので、僕のニワトリ愛は、どうやら日々着々と育まれているようだ。

 

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